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J-GLOBAL ID:201002272380246034   整理番号:10A1197856

BSCS Science & Technologyにおける協働学習-プログラムにおける協働学習の構造とその部分的導入の効果を中心にして-

Research on Cooperative Learning in BSCS Science & Technology-The structure and practice of Cooperative Learning in lower secondary school science classes in Japan-
著者 (3件):
資料名:
巻: 51  号:ページ: 53-63  発行年: 2010年11月05日 
JST資料番号: L6042A  ISSN: 1345-2614  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究では,協働学習をプログラムに用いているミドルスクール用理科プログラムBSCS Science & Technology(以降,S&Tとする)に着目し,プログラムにおける協働学習の位置付けと構造について明らかにした。そして,この協働学習を部分的に導入した授業実践を行い,その効果を明らかにした。S&Tの教科書分析から明らかになった協働学習の特徴は以下の5点である。(1)BSCSは,学習者の理科学習への効果と社会的スキル向上への効果を期待し,協働学習をプログラムを構成する原理に明確に位置付けていた。(2)社会的スキルの活用に重点を置いていた。(3)協働学習を授業へ導入しやすいように教師用教材を提供していた。(4)教科書の構造と授業の進め方が協働学習の実施を促進するよう構成されていた。(5)生徒に学習と協働の両方に責任を持たせていた。S&Tにおける協働学習を部分的に導入した授業実践を,中学校1年生を対象に,2学期から3学期にかけてすべての理科授業で実施した。授業実践の前後でアンケート調査を行い,S&Tにおける協働学習の部分的導入授業の効果に対し以下の結果を得た。(1)生徒の役割に対する必要性が向上した。(2)生徒の班への貢献度,参加度,発言度が向上した。これらの結果から,S&Tの協働学習の理科授業における部分的導入の有効性が示された。特に,生徒の班学習における自己の有用性への認識を向上させたことは,S&Tの協働学習を理科授業に導入することに関して,今後さらなる効果が期待できることを示唆している。(著者抄録)
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分類 (1件):
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科学技術教育 
引用文献 (43件):
  • 1) Human Genome Project Information : http://www.ornl.gov/sci/techresources/Human_Genome/home.shtml
  • 2) 長洲南海男監修:全米科学教育スタンダード.梓出版社, p38, 2001 National Research Council : National Science Education Standards, National Academy Press. pp.31-32. 1996
  • 3) Cooperative Learningは主に「協同学習」と「協働学習」の2通りの訳し方がある。本研究では長洲南海男(アメリカ合衆国における科学授業構成の特徴と課題-背景としての教育環境における多様性-,理科の教育, Vol.50, pp.4-7, 2001, 日本理科教育学会)の「...様々な多様性を前提に, 4人のヘテロの生徒よりなる学習グループを基盤に彼らの個を尊重しつつ授業における役割を相互に分かち合い,支援し合うことにより,相互の同級生(peer) 関係として協力しあって,共に働いてそれぞれの社会的,認知的発達と社会化を達成する学習方策である」というCooperative Learningの捉え方を支持し, Cooperative Learningを「個を活かす協働学習」を短縮して「協働学習」と訳す。
  • 4) ジョンソン, D. W.,ジョンソン, R. T.,ホルベック. E.Jら原著,杉江修治ら訳:学習の輪 アメリカの協同学習入門,二瓶社, 1998
  • 5) 大黒孝文,稲垣成哲:中学校の理科授業における協同学習の導入とその学習効果の検討-ジョンソンらの協同学習論を手がかりとして-.理科教育学研究” Vol.47, No.2, pp.1-12, 2006
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タイトルに関連する用語 (2件):
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