抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
伊豆地域の秋採りキヌサヤエンドウにおいて重要病害である先端黄白化症に対して抵抗性を持つ‘伊豆みどり’を育成した.先端黄白化症に対する抵抗性は,耐暑性を有する‘あずみ野30日絹莢PMR’から導入した.先端黄白化症抵抗性は,優性の核遺伝子によって支配される形質であった.‘伊豆みどり’は,‘あずみ野30日絹莢PMR’に伊豆地域で広く栽培されている‘伊豆1号’を交配したF
1に対し,さらに‘伊豆1号’を2回戻し交雑することにより育成した.‘伊豆みどり’は,先端黄白化症に対して高度な抵抗性を持っていた.‘伊豆みどり’の草丈,節数,分枝数,第一着莢節位はいずれも‘伊豆1号’と有意な差はなく,生育特性は同等であった.莢については,長さ,幅,へた長,厚さ,重さ,緑色度のいずれも‘伊豆1号’と有意な差はなく,品質は同等であった.収量,早晩性についても‘伊豆1号’と同等であった.以上のことから,‘伊豆みどり’は先端黄白化症抵抗性以外の実用形質は‘伊豆1号’と同等であることが確認された.このため,‘伊豆みどり’は伊豆地域の秋採り栽培において普及することが期待される.(著者抄録)