抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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圧密中の土層の安定性解析では,現在,層全体の平均圧密度が用いられ,圧密速度の予測や安定性解析上重要な,任意の深さの点の圧密度U<sub>z</sub>は反映されていない。U<sub>z</sub>の算定は非常に困難であり,U<sub>z</sub>を簡便に算出する計算式を提案した。式の誘導は,解析学的手法ではなく,U<sub>z</sub>-T<sub>v</sub>関係及びU<sub>z</sub>-<span style=text-decoration:overline>z</span>関係(T<sub>v</sub>:時間係数,<span style=text-decoration:overline>z</span>:無次元深さ)に様々な曲線を当てはめ,最も適合性が良かった累積分布型ワイブル式を用いた。提案式により,実務上は不可能であったU<sub>z</sub>を用いた軟弱地盤上盛土の合理的な安定性解析が容易に行えるようになり,複合地盤におけるU<sub>z</sub>を用いた圧密速度の予測も可能になった。