抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アルミニウム合金金型による成形特性につき調査した。成形品の外形寸法は縦90mm,横60mm,高さ13mm,肉厚2mmで,抜き勾配は1.5°である。製品形状はウェルドラインとそりが発生するよう意図的に設計した。金型はアルミニウム合金(アルミーゴHard)と鋼(S55C)でキャビティ入れ子とコア入れ子を製作した。ABSを,樹脂温度230°C,金型設定温度50°C,70°C,保圧80,90,100MPa,射出率32,64cm
3/sで実験した。20ショット連続成形し,11ショットから20ショット目の製品で計測した。圧力と温度計測位置は,ランナー部,ゲート部,製品部に流れる樹脂の中間地点と流動樹脂の最終地点付近とした。射出率64cm
3/s,保圧80MPaとし,設定温度を変化させたとき,最大型内圧は鋼金型の方が高かった。型内圧は型開きの前からほぼゼロとなり,型内圧がゼロとなる時間はアルミニウム合金金型の方が早かった。射出率32cm
3/sのときの金型設定温度を50°C,70°Cとし,保圧を変化させたときのウェルドライン深さは,アルミニウム合金金型,鋼金型ともに保圧の増加とともにウェルドライン深さは小さくなり,アルミニウム合金金型の方が同じ保圧で比べるとウェルドラインが深かった。アルミニウム合金を用いて,ウェルドライン深さを鋼と同程度に抑えるためには金型設定温度または保圧を高くする必要がある。保圧100MPaのときの製品の硬さは,金型温度が高いほど高く,鋼金型の方が硬くなった。