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J-GLOBAL ID:201002273235664142   整理番号:10A0597627

非ヘム酸素化モデル,FeII(MeCN)62+-Ac2O-H2O2,によるチミンの酸素化生成物,およびオキソ鉄とチミンの間の遷移状態モデル

Products of Thymine Oxygenation by a Non-heme Oxygenation Model, FeII(MeCN)62+-Ac2O-H2O2, and the Transition State Model between Oxoiron and Thymine
著者 (6件):
資料名:
巻: 58  号:ページ: 775-781 (J-STAGE)  発行年: 2010年 
JST資料番号: G0504A  ISSN: 0009-2363  CODEN: CPBTAL  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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非水溶液,Ac2O-MeCN,中の高スピンFe(MeCN)62+,をベースにした新しい非ヘム酸素化モデル,Fe(MeCN)62+-Ac2O-H2O2,を使用してチミンの酸化的な損傷の検討を行った。チミンおよび1,3-ジメチルチミンを本酸化システムを用いて酸化すると,対応するtrans-チミングリコール誘導体が収率よく生成した。チミングリコールは生細胞中での酸化的なDNA損傷の尺度となる酸化生成物等価体である。Ac2O-MeCN中でFe(MeCN)62+-Ac2O-H2O2が活性化されると,ラジカルスカベンジャーで処理した場合のような一電子プロセスのHaber-Weiss-Fenton型反応ではなく,ヘテロリチックな二電子機構を経由して活性種であるオキソ鉄O=FeIV(AcO)(MeCN)4+が生成すると推論した。また,チミンと三重項スピン(スピン多重度;M=3)状態のO=FeIV(AcO)(MeCN)4+との相互作用における遷移状態(TS)も示した。酸化的なチミン損傷に関する本モデルにより,チミンの非水溶液中での反応におけるチミングリコールの酸化的生成機構についての新しい知見が得られるかも知れない。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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ピリミジン  ,  酸化,還元  ,  鉄の錯体 
物質索引 (7件):
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引用文献 (30件):
  • 1) Beckman K. B., Ames B. N., J. Biol. Chem., 272, 19633—19636 (1997).
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  • 3) Valko M., Izakovic M., Mazur M., Rhodes C. J., Telser J., Mol. Cell. Biochem., 266, 37—56 (2004).
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