抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東京海洋大学では,高速大容量通信ネットワークシステムの実現により発展が期待できる新しい運航技術の実現を目指して,2005年から海洋ブロードバンドネットワークと呼ばれるプロジェクトを開始した。本プロジェクトは内航および外航船舶における船陸間高速大容量通信の実現と,安全で環境に優しく,省エネルギーに寄与するコンテンツの開発を目指して行われている。船陸間ブロードバンドシステムによる運航支援を実現するには,船内LANシステムを充実し,船舶や航海中の情報をリアルタイムに収集することが望まれる。アプリケーションの例として,データ通信,船体モニタリング,長期的な船体データ監視,レーダ情報,ウェザールーティングを紹介した。出航前の航海計画は,航海中の気象変化を考慮して作成されるが,気象の予測はしばしば変化することがある。そのため,船舶は航海中に陸上からの気象情報の更新に基づいたリルーティングを行う必要がある。陸上では,衛星経由で受信した船舶の現状を考慮して,最小燃料消費や最短時間の航海計画の再作成を行う。海洋ブロードバンドプロジェクトでは,内航船を用いてウェザールーティングおよびリルーティングの実船実験を行っている。