抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
1998~2002年に北西ロシアから選定した70の食品品目中の残留性有機汚染物質(POPs)の残留物を分析した。PCBの濃度は,酪農製品と脂肪中で0.2~16ng/g湿重量(ww),肉製品で0.2~23ng/gww,卵で0.5~16ng/gwwおよび魚で0.3~30ng/gwwの範囲であった。高濃度のDDTが,Kola半島の地元で生産されたバターから(16ng/gww),Arkhangels地方のポーク脂肪から(10~130ng/gww),そして白海とKargopol地方の一部の魚サンプルから(17と30ng/gww)確認された。多くの研究対象の食品品目から,低DDE/DDT比率が確認され,DDTsの最近の汚染を示した。ダイオキシン様モノオルトPCBの全TEQsWHO1998の平均濃度:PCB105,118,156と157(Σmo-PCB-TEQsWHO1998)は,酪農製品,鶏卵と魚で,それぞれ0.292,0.245と0.254pg/gwwの濃度で最高であった。Σmo-PCB-TEQsWHO1998に関して測定した1日摂取量(EDI)は,0.74pg/kgbw/日でスウェーデンとデンマークと同範囲であった。魚,酪農製品,卵と肉は,Σmo-PCB-TEQsWHO1998のEDIの主要な原因であった。DDTs,HCHsとHCBのEDIは,スウェーデンやデンマークより数倍高かった。肉と鶏の消費は,それぞれDDTsとHCHsの摂取に関する重要なソースであった。動物用飼料と農業活動の汚染は,本研究の結果に関する最も重要な原因と見なされた。しかし,食物と飼料中の最大残留物濃度の上のさらなる抑制は,研究対象地域における食物中のPOPs濃度とパターンに関して大きな変化をもたらす可能性がある。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.