抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地球温暖化および化石資源枯渇により,再生可能かつ有機資源であるバイオマス資源の利用が世界中で注目されている。石炭と天然ガスは,コークスを除き,およそ発電,燃料用に利用されているのに対し,石油はガソリン,軽油,灯油などの液体燃料,および,化学工業原料の主要な供給源でもある。なかでも石油の可採年数が短いため,バイオマス資源による石油代替が待望され。石油を精製し製品を連産する「石油リファイナリー」に対して,バイオマス資源を変換して,電力,燃料,化合物などを生産しようとする「バイオリファイナリー」(またはバイオマスリファイナリー)に)という言葉が生まれて久しい。特に石油精製で得られるナフサを原料としてさまざまな化学品を合成する「石油化学工業」は化学工業体系として確立しており,それに代わりうる「バイオマス化学工業」の構築は急がれる課題である。木材の場合リグノセルロース構造をよく理解した上での成分分離技術や,得られる高分子のリサイクル利用,カスケード利用の観点が重要となる。