抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ALCは外装材料として幅広く使用され,断熱性・蓄熱性など室内熱環境形成に及ぼす影響が検討されていることを背景として,本研究では蓄熱特性を明らかにすることを最終目標として,ALCを用いた躯体の室内熱環境及びALC床の蓄熱特性につき検討した。ALCの蓄熱性能に関する実大実験では,床及び天井材をALC,合板,RCで構成した3つの実験室(ALC室,木室,RC室)を建設し,夏季(2009年9月),冬季(2008年12月~2009年2月)について夏季(夜間通風及び間欠冷房運転モード)及び冬季の温度,負荷変動実験を実施し,温度特性(室内平均温度,床面温度など),冷房負荷などを測定し,有効熱容量(熱容量の室内気候への影響を評価するための指標)を算出した。また,夏季及び冬季におけるALC床の吸放熱特性(吸放熱量変動)を調べ,各モードにおける床蓄熱体の有効率,断熱材厚さと有効率の関連などを考察した。これらの結果として,室内熱挙動は夏季及び冬季では異なる傾向を示すこと,実測及びシミュレーションの照合結果により室内熱挙動はALCの重量含水率,気乾状態などに影響されること,ALCの有効率に影響を及ぼす要因としては各種あることなどのALCに関する基礎的な知見を得ることができた。