抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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コンクリート構造物の補強材として繊維補強ポリマー(FRP)の利用は,通常鉄筋と比較して,腐食に対するその高い抵抗性のおかげで注目されている。FRPは脆性材料であるため,地震抵抗構造要素としての使用が懸念されている。FRP RC構造は,塑性ヒンジ領域で鋼のような延性材料を利用することにより延性をもたせることができる。しかし,鉄鋼の使用は,FRPの耐腐食性の目的を無効にする。一方,ニッケルチタン(Ni-Ti)の形状記憶合金(SMA)は腐食に対する高い耐性がある。それは大変形を受ける独特な能力があるが,応力の除去によって,変形していない形状を取り戻すので,地震地域においては長所となる。本研究では,SMA-FRP混合RC梁-柱接合部が,,耐腐食性だけではなく地震に関連した問題に対処するために提案される。この接合部は,梁の塑性ヒンジ領域において,超弾性Ni-Ti SMAによって補強され,梁と柱の他の領域は,FRPにより補強される。提案された接合部を検証するために,このような接合部を開発し,繰返し載荷により,それを試験する実験的研究を実施した。結果を,荷重-層間変形,曲げ-回転,そしてエネルギー吸収能力を,通常の鋼により補強された同様のRC梁-柱接合試験体と比較した。SMA-FRPの梁-柱接合部は,地震のような荷重に対しては適切なエネルギー吸収を持つことが証明された。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.