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J-GLOBAL ID：201002273684238964   整理番号：10A0978658

部材軽量化に向けた 難成形材の特性と加工技術〈企業レポート〉三協製作所に見るCFRP構造体の設計製造

資料名： 型技術  (Die and Mould Technology)
巻： 25  号： 10  ページ： 061-064  発行年： 2010年10月01日 
JST資料番号： X0147A  ISSN： 0912-5582  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 三協製作所は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)構造体の製作を得意とし,設計から製造までを一貫して社内で完結できる。特に液晶用ガラス基板を搬送するロボットのハンドやそれを支えるフレーム構造体の製作では約3割の国内シェアをもつ。すなわち,以下の工程を経て納入する。1)構造体の設計,部品形状の設計,炭素繊維の積層法の設計,2)強度や剛性,応力などの解析,3)型,治具の製作,4)成形加工,5)後加工,仕上げ,6)組立,7)検査。高品質なCFRP部品の製作には設計と製造の密接な連携が重要で,両方の工程がわかる多能工の育成が課題になっており,若手の多能化を図るため,実績のあるベテラン技術者による育成強化が必要である。同社の主要品目である搬送用ロボットハンドは,ピッチ系CFRPを使用し,中空構造の成形技術をロボットハンド向けに最適化した。さらに,炭素繊維の積層設計を見直し,振動減衰性を高めたロボットハンドを開発し,約1.1秒かかっていた振幅半減時間を約0.3秒に減らした。独自製品として,CFRPの外装にステンレス鋼やアルミニウムなどの金属を被覆した金属複合管を提供している。三菱樹脂とはCFRPの認知度がさして高くない時代から取引があり,さらなる用途開発の協業も進めている。

シソーラス用語： *繊維強化プラスチック ,  *構造設計 ,  *ロボットハンド ,  フレーム構造 ,  ロボット構成要素 ,  産業用ロボット ,  中空体 ,  防振 ,  *管 ,  金属管 ,  クラッド材 ,  *強化プラスチック成形 ,  技能工 ,  フォーク ,  軽量化 ,  炭素繊維強化プラスチック
準シソーラス用語： CFRP ,  搬送ロボット ,  *強化プラスチック複合管

分類 (2件)： 強化プラスチックの成形  (YH04060J) ,  ロボットの設計・製造・構造要素  (IC04013A)

タイトルに関連する用語 (8件)： 軽量化 ,  成形材 ,  加工技術 ,  企業 ,  レポート ,  CFRP ,  構造体 ,  設計