抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,日本の化学会社が中国の原料メーカーと提携し,現地資本の新設原料工場と隣接して化学工場の建設を行った事例に基づき中国の計装事情を解説した。まず,中国政府や地域行政機関からの建設許可を得るために,中国のエンジニアリング機関に計装を含めたエンジニアリング業務を依頼したが,EPC(Engineering Procurement Construction)の解釈などの違いによって苦労した点をまとめた。次に,機器仕様書がループ数の数倍と膨大になるフォームであったので,新規に機種別Excelフォームを作成することで変更・追加・修正への対応や,複数の装置ユニット間の仕様の横並び修正が容易になった事例を示した。また,i)配管に直接取り付ける機器はフランジ取り合いとすること,ii)差動伝達器の現場指示計表示と単位指定の検討,iii)Acryl plateへのTagの堀込み,iv)温度計保護管の挿入寸法の統一,iv)調節弁の緊急操作用電磁弁の挿入位置の検討といった個別計器の仕様検討について述べた。さらに,調節弁の承認図や調節弁仕様明細書の品質,及び現地受入れ試験の要否と試験基準の明確化などの注意点を示した。