抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2009年,イタリア・ラクイア地震(Mw6.3)は中部イタリアにたいへんな被害をもたらし,人命も失われた。この規摸の地震にしては揺れは特に大きくはなかったにもかかわらず,新旧合わせて1万棟以上の建物に大きな損害が出た。Paganica断層が地表に出ている地域で地割れが観察されたが,これが断層のすべりによるものかどうかははっきりしない。本震の1週間ほど前に,地震学者ではない個人によって地震予知が行われ,この地域一帯に流布された。一見成功したかに見える予知情報は当局にたいへんな問題を引き起こし,自然災害の情報をいかに伝えるかについて多くの重要な課題を提起した。(著者抄録)