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J-GLOBAL ID:201002273768403758   整理番号:10A1382257

DNA中のウラシル-その生物学的意義

Uracil in DNA-Its biological significance
著者 (3件):
資料名:
巻: 705  号:ページ: 239-245  発行年: 2010年12月 
JST資料番号: C0520A  ISSN: 0027-5107  CODEN: MRFMEC  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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ウラシルは自然発生的シトシン脱アミノ化とDNA複製時のdUMPの誤取り込みまたはどちらかによってDNA中に生じる。本報告では以下について総括する:(i)DNA中のウラシル起源の供給源;(ii)ウラシル切除を担当する酵素のいくつかの性質とIg多様化過程におけるその役割,Ig多様化は体細胞超変異とクラススイッチ組換えからなる;さらに(iii)Ig遺伝子座以外での,Bリンパ球と異なる細胞でのシトシン脱アミノ化の結果。さらに,DNA中のウラシル基礎レベルとDNA安定性と細胞機能に対するU:A対存在の重要性に関する問題点を考察する。最後にDNAへのウラシルの異常取り込みの臨床的意義と,発癌における異常発現したAIDと酵素誘導によるウラシルの存在が関与する可能性を考察する。文献データを基に非標準塩基ウラシルがおそらく存在し,ほとんどのDNAでU:A対としておよそゲノムあたり104個の量で許容されていると結論/仮定する。DNAにおけるウラシルの役割は十分に定義されていないが,かつてウラシルが始原的ゲノム材料(ウラシル-DNA)に用いられていた祖先システムが,以下の制御過程この分子を用いるように進化した可能性がある。例えば(i)交差時の染色分体交換を促進するための減数分裂による細胞分裂(精母細胞で);(ii)DNA中のウラシルの存在はDrosophila melanogaster変態時のシグナル分子であるかも知れない;(iii)転写時にある制御蛋白質(大腸菌lacリプレッサー)とGCN4が特定のDNA制御配列中でチミンに対してウラシルを認識するなど。さらに最近のデータは転写性に活性なクロマチンにおいてdUTP/dTTPプールが有意に増加していること,このことがひいてはDNAへの大量のウラシル取り込みをもたらすかも知れないと示唆する。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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