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J-GLOBAL ID:201002273830038026   整理番号:10A1529070

Arabidopsisにおける分子生理学的解析から,乾燥ストレスに速やかに応答して植物の成長馴化がおこることが明らかにされた

Molecular and Physiological Analysis of Drought Stress in Arabidopsis Reveals Early Responses Leading to Acclimation in Plant Growth
著者 (4件):
資料名:
巻: 154  号:ページ: 1254-1271  発行年: 2010年11月 
JST資料番号: C0606A  ISSN: 0032-0889  CODEN: PLPHA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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植物の乾燥ストレス応答と乾燥耐性のメカニズムは複雑で,野外では種子がさらされるような乾燥ストレスを実験により理解するためには,遺伝学的手法と生理学的手法を駆使してシステムレベルで解析を進める必要がある。シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)に致死量以下の緩やかな乾燥(mDr)処理を行う実験系を用いて,再現性の高い,植物の乾燥ストレス応答の解析が可能になった。シロイヌナズナの,乾燥ストレス感受性が高いアブシシン酸生合成とアブシシン酸シグナル伝達の変異体や乾燥耐性を示すジャスモン酸シグナル伝達の変異体が,この実験系を用いて解析され,アブシシン酸とジャスモン酸のシグナル伝達が乾燥ストレス応答と乾燥に対する馴化に必須の役割を果たしていることが示唆された。トランスクリプトームの比較解析により,一般的なストレス応答性遺伝子と特異的なストレス応答性遺伝子が同定され,これらの遺伝子のプロモーター領域にあるシス制御配列が明らかにされた。mDrストレス応答を経時解析した結果,アブシシン酸が速やかに蓄積し,関連したシグナル伝達遺伝子の発現が誘導され,同時に気孔コンダクタンスがさがることが分かった。また,細胞壁のゆるみに関わるエクスパンシン遺伝子の発現量がピークとなり,細胞壁を調節することによる乾燥馴化にむけての準備が始まっていると考えられた。こうしたmDr応答の経時的な解析から,植物の乾燥応答を,「初期の刺激・前条件付け段階」「中期の馴化準備段階」「後期の成長が抑制された新たなホメオスタシス状態」の三段階に分けるモデルが提案された。
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分類 (1件):
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植物生理学一般 
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