抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,(i)誤り訂正の仕組みを秘密にすること,(ii)確率的構造を導入すること,によって安全性を十分に高くしうる公開鍵暗号,K(III)SE(1)PKCとK(IV)SE(1)PKCを提案する。K(III)SE(1)PKCは小さなサイズの2種類の誤り訂正符号の検査記号部分を送信者にランダムに選ばせるという確率的構造を導入することによって安全性を高めている。一方,K(IV)SE(1)PKCは非常に小さなサイズの誤り訂正符号を多数用いることによって安全性を高めている。注目すべき具体例として完全符号のクラスのメンバーである(7,4,3)巡回Hamming符号およびミニサイズの誤り訂正符号{(000),(111)}を用いた例を示している。ともに安全性が高く,且つ完全符号を用いたことによって符号比率を厳密に1.0にし得るという著しい特徴を有することを述べている。さらに必要公開鍵サイズの大きさを,従来提案されていた誤り訂正符号に基づくマックリース暗号に比べ1/2程度に短くすることが可能であることを示す。(著者抄録)