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J-GLOBAL ID:201002274364177238   整理番号:10A0951382

水媒質におけるCr(III)とCr(VI)の間の同位体分別と反応動力学

Isotopic fractionation and reaction kinetics between Cr(III) and Cr(VI) in aqueous media
著者 (3件):
資料名:
巻: 74  号: 20  ページ: 5729-5745  発行年: 2010年10月15日 
JST資料番号: C0062A  ISSN: 0016-7037  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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クロムの酸化還元感応安定同位体地球化学は,クロム酸塩汚染の減衰をモニターし,現在と過去での環境条件における変化を研究する可能性を有する。しかしながら,地質環境トレーサとしての安定Cr同位体データの使用は,酸化還元遷移と同位体交換の際のその反応動力学とCr分別挙動の理解を必要とする。そこで,著者らは,水性媒質でのCr(VI)還元,Cr(III)酸化,可溶性Cr(III)とCr(VI)の同位体交換に対するクロム同位体分別データを報告する。強酸性条件下でのCr(VI)のH2O2によるCr(III)への還元は,-3.54±0.35‰のΔ53/52Cr(Cr(III)-Cr(VI))の平衡に近い同位体分別を示す。しかしながら,中性pHでは,その還元反応は85%に至るクロムの還元の程度に対し,-5‰の動力学的同位体分別Δ53/52Cr(Cr(III)-Cr(VI))を示す。酸化剤としてH2O2を用いたアルカリ媒質でのCr(III)のCr(VI)への酸化は,単独の方向性のない反応により説明することはできない。著者らの実験によると,Cr(III)とCr(VI)の間の酸化還元反応の際に,不安定な中間体のCr(IV)とCr(V)の存在とそれらの不均化が全分別係数に影響し,その進行するpH条件とその反応速度に依存する。5.5と7のpH値での可溶性のCr(VI)とCr(III)の各種間の同位体交換は検出されないことが,数日から数週間の時間スケールで明らかになった。このことは,少なくともそのような時間枠内では,自然系でのCr(VI)の同位体組成は,いかなるCr(III)との平衡よっても影響を受けず,したがって,もし,供給源のCr(VI)同位体組成と進行条件に対する分別係数が既知ならば,その還元の真の程度が明らかになる。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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水圏・生物圏の地球化学  ,  その他の同位体地球化学  ,  重金属とその化合物一般 
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