抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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20104月から7月にメゾンエルメス8階フォーラムで開催した,「市井の山居」細川護熙展覧会のための仮設茶室である「亜美庵杜(アビアント)」を報告した。構造的強度を有し無垢に近い状態の木質系パネルで構成し,柱は縄を巻きつけた上に漆喰塗り,屋根をスギ皮葺とし,床に部分的に苔を敷き詰めて陶芸などの作品を置いた。これらの日本の伝統的な工芸品と相性のよい素材を使った茶室を設置することで山居のような待合いの雰囲気をつくり,展示施設空間全体の雰囲気と作品との調和を試みた。