抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本研究では風力発電機の増速機における機械的損失(変換効率約95%)を除くために,定格速度が小さい,すなわち低速時に最大の効率を発生するギヤレス多極発電機の開発を行う。本発電機は,垂直軸直線翼型風車と組み合わせることと,発電機の固定子コアとして積層されたケイ素鋼板の代わりに圧粉磁心を用いることを特徴とする。垂直軸直線翼型風車は風の向きが変わっても風車の向きを変える必要がないので,風向きの変化が激しい日本の風況に適していると考えられる。また,低回転であるため低騒音,低振動であり,設置コストが小さく,保守性も優れている。発電機は圧紛磁心でできた分割コアを用いることにより,材料費と製作費の大幅な削減を図つている。今回,2~20kWクラスの小容量垂直軸型風力発電機の実現を目指して,5kWの低速用多極同期発電機を試作し実験により特性を検証した。実験の結果,180rpmで230V,5kWの出力が得られ,定格出力時に86%の効率が得られた。更に,風向きが一定でない日本の風況に適した垂直軸直線翼型風車と直結してフィールド試験を行い,風速が変化する中での発電特性を実測した。