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J-GLOBAL ID:201002274629915929   整理番号:10A0117606

新興国市場に対応したビジネスモデルの再構築 長期視点から見た日本企業のロシア戦略の再構築 BRICsからRが消えるか

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巻: 18  号:ページ: 62-69  発行年: 2010年01月20日 
JST資料番号: L3061A  ISSN: 0919-7133  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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1。2009年のロシア経済の成長率はマイナス7.5%と,新興国のなかでも最も厳しい状況にある。資源価格の高騰と欧州金融機関からの大量の資金流入という2008年前までの高成長の原動力が失われたためである。この両者ともにしばらくは回復の見通しが立たないことから,2010年以降の経済回復も緩やかなものとなる可能性が高い。2。ロシア経済が外部環境の変化に大きく影響されない体質へと変革するには,長期的には,メドベージェフ大統領が提唱するような産業構造の改革や社会インフラの改善などが必要である。しかし,これらは一朝一夕に成し遂げられるものではなく,したがって,ロシア経済のボラティリティ(変動性)の高さという問題は,当面は避けられない。3。一方,ロシアの消費者は他の新興国とは異なり,価格よりも品質や機能にこだわりを持つ「プレミアム志向」が強く,その点では日本企業の高品質な製品・サービスの受容性が高い。4。ロシア事業においては,市場の持つ魅力をしっかりと認識しつつ,短期的に起こりうる市場の乱高下に対して,守りと攻めのバランスのよい施策を打ち出す経営センスが求められる。また,市場が低迷しているときこそ他社との差を広げるチャンスだと捉え,事業基盤の強化に取り組むしたたかさも必要である。(著者抄録)
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