抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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所定の炭素含有量を有するアルカンおよびモノ置換アルカンの列挙が130年以上にわたって化学者および数学者によって検討され,立体化学的および数学的要求との一致により最近,著者によって解明された。本報において,問題を解決するための優位な方法論を化学と数学との間の学際的観点から検討した。学際的問題の歴史的背景は際立った3つのエポック,即ち数学者Cayleyによる第一のエポック(1870年代),数学者Polyaによる第二のエポック(1930年代),そして有機化学者Fujitaによる第三のエポック(今世紀最初の10年代)によって導入された。そのうち第二エポックと第三エポックの成果を詳細に比較し,数学用語としてのグラフ(trees,rooted treesまたはplanted trees)および三次元(3D)物体と化学用語としての構造(二次元構造)および3Dとを関係付けた。異性および立体異性に関する用語を導入した後,Polya論によりグラフまたは構造異性体としてアルカンおよびモノ置換アルカンを列挙し,それらをFujitaのプロリガンド法により3D物体または3D構造異性体として再列挙した。長年の問題に対する今回の検討結果は読者に対して,それらの前に横たわっている立体化学的および数学的障壁を描写する”the Heavens of Fujita”への堅固なルートをたどるヒントまたはモチベーションを与える。(翻訳著者抄録)