抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,デジタルデータを記録するためのテープドライブを分類し,特にカートリッジ式について,その概要を説明する。また,最近の技術について,IBM社の製品を例として紹介する。現在,ミッドレンジクラスのLinear Tape-Open(LTO)規格およびローエンド・エントリークラスのDDS/DAT規格にほぼ集約されている。テープドライブの多くは,5.25インチフルハイトあるいは5.25インチハーフハイトと呼ばれるサイズで製造され,CDやDVDと同様に,用途に合わせて適宜ドライブを交換することができる。記録方式には,リニアサーペンタイン方式とヘリカルスキャン方式の2種類の製品群が存在する。後者はVCRの技術を適用している。カートリッジとドライブに対するリールの配置方式には,双方に1リール配置する方式と,カートリッジだけに2リールを配置する方式の2種類が存在する。1リール方式では,カートリッジに格納できるテープの量は大きくできるが,カートリッジをドライブから排出するには,全てのテープをカートリッジに巻き戻す必要がある。LTO規格ドライブのメカニズムでは,16個の記録または再生ヘッドで一方向当たり640トラック(往復では倍)を記録・再生するため,テープ幅方向に対して40カ所(往復では倍)の位置にヘッドアクチュエータアセンブリ(HAA)を移動させる微細な制御を必要としている。これにより,1/2インチ幅,2800フィート長のテープをカートリッジに収めて,1.5TBを記録する。