抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2007年新潟県中越沖地震により出雲崎沖の海底に総量約290トンの古木が噴出した。針葉樹とみられる古木について種々の検討を行った。その結果,埋没年代は約3000年前,樹種はマツ属と同定された。古木内部にはフナクイムシの食害が認められたため,まず,その食害時期について検討した結果,フナクイムシは年代的に現代のものであった。よって,古木は2007年以前ではあるが現代の地震の際に海底に噴出した履歴があり,その後フナクイムシの食害を受けたものと推定された。精油成分を分析した結果,主成分は,カジナン型のセスキテルペン類であり,マツ属に多いとされるモノテルペンの含有量は非常に低くなっていた。これらの結果を二葉松類および五葉松類の生木の精油成分と比較し,埋没中における化学変化機構を考察した。(著者抄録)