抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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金融工学解説の一環として金融恐慌発生の経緯をレビューしサブプライムローン問題を総括して紙パルプ産業との関連について解説した。世界金融恐慌の原因は金融工学では無く有用なツールを金融当事者達が正しく運用しなかったことにある。米国住宅着工件数の減少は我が国輸入チップ減少に繋がり紙パルプ産業と無縁ではない。我が国は巨大債務を抱えるので輸入依存型の紙パルプ産業は将来の円暴落に備え金融工学に基づき備える必要がある。将来成長なき経済下で生きのこる為には紙パルプ産業は林業を基盤とする経営基盤充実と体力強化に取り組む必要がある。疲弊した林業再生には適地造林,世界の木造建築技術との共生,土地公有化を含む長期的な林業経営プランの策定等が必要でこのために製紙会社が先頭に立つべきである。技術者は文系に比べ処遇が低かったが米国経営者のように収益向上に貢献した技術者を厚く処遇すべきである。紙パルプ産業は金融工学を応用すして,為替相場変動吸収の為の輸出産業との利益交換スワップ協定締結,債務過剰体質からの脱却と新規事業への転換,市場開拓を含むグローバル化,巨大地震に備えた新デリバティブの作成,排出権取引を含む地球温暖化防止対策等を行うべきである。