抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本の原子力廃棄物のストリームを理解するためには,物質収支に関するデータが役立つ。全物質流入量は2.13十億t/年に達し,リサイクル可能量は約10%で,流入量の数%が廃棄物として処分される。使用済燃料から種々の貴金属が回収可能であり,含有量は天然資源より高い。今後,これらの物質は回収され,放射性同位元素の課題を解決することにより,一般産業の利用のために精製されると期待される。例えば,自動車の排ガス浄化にプラチナなどの貴金属触媒が使用されるが,国内需要は年間40-60tであり,世界需要の約1/5である。資源量に限界があるため,使用済燃料からの希少金属の回収は極めて重要である。本研究の目標は,触媒のSiO
2担持体のサブミクロン孔から高い収率を有するUとSbを回収し,浅地中処分のための適切な廃棄物形態を条件づけることである。使用済燃料と放射性廃棄物の処理のために開発された革新的技術は,一般産業界で発生する貴金属含有スクラップの処理に適用可能で,候補となる分野の幾つかは次の通りである;(1)新しい鉱物鉱脈としての使用済燃料中の貴金属(Rh,Pd,Mo,Ag,Te等)(2)分離技術:溶媒抽出,吸着,析出,電気分解等(3)廃棄物処分の長期安定性:安全評価,封じ込め,カプセル封入,ガラス固化。