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J-GLOBAL ID：201002275783319359   整理番号：10A0170257

射出成形サイクル短縮に伴うPPの表面特性の変化

著者 (4件)： 小林豊 (プライムポリマー) ,  小林豊 (金沢大 大学院自然科学研究科) ,  金井俊孝 (出光興産) ,  金井俊孝 (金沢大 大学院自然科学研究科)
資料名： 成形加工  (プラスチック成形加工学会誌)
巻： 22  号： 2  ページ： 97-103  発行年： 2010年01月20日 
JST資料番号： L3123A  ISSN： 0915-4027  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 射出成形において工業的に重要な成形サイクルタイムの短縮に伴う表面特性の変化について,ポリプロピレン(PP)/エチレン-プロピレンゴム/タルク系ブレンド材を用いて検討した。これに関連する重要な因子である,成形品表面付近の結晶構造と添加物のブリード現象について調べた。成形品表面付近の結晶構造は,主に広角X線回折を用いて解析し,表面構造と添加物のブリード現象との関係をATR法とFTIR法を用いて検討し,次の結論を得た。・結晶化度と結晶構造がブリード現象に影響していた。・樹脂温度,金型温度,充填時間を低下させると,成形品の表面近傍の複屈折率,結晶配向,結晶化度は増大した。・バレル温度を低下させると,結晶化度は増大し,ブリード量は低下した。・ブリード量は表層部の結晶化度だけではなく,成形品の深さ方向における結晶化度の分布差も添加剤移動に影響していると推察された。

シソーラス用語： *射出成形 ,  ポリマブレンド ,  表面 ,  結晶構造 ,  *ポリプロピレン ,  添加剤 ,  X線回折 ,  FTIR分光法 ,  結晶度 ,  複屈折 ,  結晶方位 ,  温度依存性 ,  時間 ,  生産性向上 ,  *表面性状 ,  *構造解析
準シソーラス用語： FTIR【分光法】 ,  サイクルタイム ,  結晶配向 ,  広角X線回折 ,  表面特性

分類 (3件)： 射出成形  (YH04050Y) ,  ポリオレフィン  (YH07090L) ,  高分子固体の構造と形態学  (CG02022M)

引用文献 (24件)：

• 1) 児玉邦雄:成形加工,13,288(2001)
• 2) 小林豊:化学と教育,54,608(2006)
• 3) 木村護,田中隆義:成形加工,12,215(2000)
• 4) Fujiyama, M.: <I>Polypropylene</I> 1 (Ed. J.Karger-Kocsis) 167 (1995), Chapman & Hall
• 5) Kantz, M. R., Newman JR., H. D. and Stigale, F. H.: J. Appl. Polym. Sci., 16, 1249 (1972)

タイトルに関連する用語 (4件)： 射出成形 ,  サイクル ,  PP ,  表面特性