抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ナウマンゾウ化石産地露頭の5層準のブロック試料(約1000cm
3)を分析し,花粉・大型植物化石のこれまでの研究報告を含めて古植生・古気候を復元した。葉・果実・種子からなり,木本類4科7属,草本類29科47種を識別した。ナウマンゾウ化石包含層(第三泥炭層)が堆積した時代は冷温帯の落葉広葉樹林から亜寒帯の常緑針葉樹と冷温帯の落葉広葉樹の混交林だった。ナウマンゾウ化石の堆積場は,疎林で開けた低地には湿生・水生植物が繁茂する沼や湿地が存在した。後背地にはトウヒ属・モミ属・カバノキ属・クマヤナギ属・コナラ属などからなる針広混交林が広がっていた。その後,第一泥炭層堆積期には亜寒帯の常緑針葉樹となり,第0泥炭層堆積期には再び常緑針葉・落葉広葉樹の混交林へと変化した。