抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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騒音苦情において,一般市民に騒音レベルに関する情報を判り易い形で提供することは,合理的な解決に役立つと考えられる。現在各種書籍等で一般的に使用されている「騒音の目安」は,古いデータによるものがあり,評価指標も定かでない。そこで騒音調査小委員会では,2007年度と2008年度の2カ年計画で,全国レベルで統一した測定手法及び国際的に主流であり,騒音に係る環境基準の評価指標でもある等価騒音レベルによる新たな「騒音の目安」作成調査を行った。その結果,戸建住宅地域では,山間部を除いて騒音レベルに大きな差異はなく,在来鉄道車内における測定でも地域による大きな差異はなかった。しかし,近年導入されているミニ地下鉄については,一般的な地下鉄よりも大きな騒音レベルを記録した。新たに作成された「騒音の目安」は,都心・近郊部と地方都市・山村部との地域別に作成されており,騒音行政や環境学習における貴重な資料となるとともに,エネルギーベースの評価指標であるため,日常生活における騒音によるストレスを把握するための騒音暴露量の推計等の研究への活用が期待できる。(著者抄録)