抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アスベストは,従来多くの建設・工業資材として使用されてきたが,健康障害や周辺環境への飛散が懸念されるため,解体作業などの前には事前調査が必要である。アスベスト含有限度は0.1%とされ,また種類が6種指定されている。本稿では,このような「低濃度アスベスト簡易判定法」の開発について報告した。アスベストは微細な繊維状の形態を持ち,市販の拡大鏡などの目視観察では明確な判定ができない。そこで,アスベストのマグネシウム(Mg)や鉄(Fe)を含む化学組成に着目して簡易判定法を開発した。判定プロセスは,前処理液を用いて妨害物質を溶解除去し,アスベスト結晶中のMgとFeに反応する試薬を加えてこれらの存在の有無を色相変化で目視判定する。この判定法により6種のアスベストとも0.01%以上の検出が可能であった。