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J-GLOBAL ID:201002276410036116   整理番号:10A1093516

共発現解析はイネのAP2/EREBPファミリー転写因子Rice Starch Regulator1を新奇なイネのデンプン生合成調節因子として同定する

Coexpression Analysis Identifies Rice Starch Regulator1, a Rice AP2/EREBP Family Transcription Factor, as a Novel Rice Starch Biosynthesis Regulator
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資料名:
巻: 154  号:ページ: 927-938  発行年: 2010年10月 
JST資料番号: C0606A  ISSN: 0032-0889  CODEN: PLPHA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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デンプンの生合成は植物の発生に重要であり,穀物の質と栄養に最も重要な因子である。本研究で,イネ(Oryza sativa)において,遺伝子共発現解析を行い,デンプン生合成の調節因子候補を同定した。デンプン生合成遺伝子はシンク組織である種子で働くI型とソース組織である栄養成長組織で働くII型にわけられ,それぞれ307個または621個の共発現する遺伝子がデンプン生合成に関わっていると推定された。これらの遺伝子のうち,AP2/EREBPファミリー転写因子であるRice Starch Regulator1(RSR1)がI型デンプン生合成遺伝子の発現を負に制御することが明らかになった。rsr1遺伝子欠損変異体の種子では,デンプン生合成遺伝子の発現亢進と,アミロース量の増加およびアミロペクチンの微細構造の変化が見られ,結果として丸くて緩く詰まったデンプン粒を形成し,糊化温度が低下した。さらに,rsr1変異体は種子が大きくなり,種子質量と収量が増加した。一方で,RSR1の過剰発現は,デンプン生合成遺伝子の発現を抑制し,アミロペクチン構造の変化と糊化温度の上昇を引き起こした。rsr1変異体においてA鎖が減少する一方で糊化温度も低下したが,RSR1過剰発現体ではA鎖が増加し固化温度も上昇した。この結果は,これまでの報告と異なっており,デンプン生合成の制御と物理化学的特性の複雑さが示された。本研究におけるRSR1の同定により,デンプン生合成の複雑な代謝経路の制御について明らかになり,イネの改良への手がかりが示された。
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
植物栄養  ,  遺伝子発現 

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