抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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回収ボイラーで燃焼する黒液はなるべく高濃度にして水分を除去する事が望ましい。しかし高濃度にするほど高粘度となり,各所の詰まりや燃焼量不安定等のトラブルが起き易くなる。この問題を解消するため,濃黒液で芒硝を溶解する工程を濃度55%の中間黒液で溶解するフローに変更した。その結果,高濃度黒液用スクリューポンプを低濃度黒液用渦巻ポンプに置き換える事ができ,290MWh/年の省電力が得られ,かつ濃黒液系統のトラブルが減少した。更に中間黒液で溶かした芒硝が晶析する事でV/E伝熱面のスケールが除去された為,V/E1缶洗浄インターバルを4時間から12時間に延長し,洗浄セクション循環ポンプをその間停止すると共に,濃縮時間拡大に伴い黒液濃度を0.6%上げた。その結果,回収ボイラー炉内に持ち込まれる水分3,078t/年が削減され,トータルで原油換算317kl/年の省エネを達成したので,その事例について紹介する。(著者抄録)