抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2003年度から2008年度の6年間に発生した国内の原子力発電所の不具合と,ほぼ同時期に発生した米国の不具合をINSSの原因分類法で分類すると,日米ともに「保守不良」が最も多く,全体の4割を占める。「保守不良」の内訳は,「保守計画不良」が米国では最も多く,国内では2007年度から増加して最多となっている。また,「作業者過誤」が米国ではほぼ半減しているのに対し,国内では期間全般を通して多い。傾向分析の結果から,「保守計画不良」を分析し対策を検討することと,不具合情報を有効活用することが,今後の不具合の低減に有効と考えられる。これらの対策を検討する上では,現状のRCAを補完でき,計画段階まで遡った要因の分析と多数の事象の分析を可能とする「保守計画不良」の分析方法を検討することが課題になると考えられる。また,作業者や計画者はニューシア等の不具合情報を継続的に活用するとともに,これらの情報のベースとなる報告書の作成者は教訓事項を抽出しやすいように報告書を記述することも課題になると考えられる。(著者抄録)