抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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冷凍システムにおいて,エネルギー消費(圧縮機動力)の低減とCOPの増大は凝縮温度の低下により可能である。凝縮温度の低下は全熱伝達係数か凝縮器の表面積の増大によって実現できる。通常,家庭用冷凍機の凝縮管径は限界半径より非常に小さい。かくて,裸の凝縮器管に被覆によって半径を限界半径まで増加させて熱伝達を増大させる。他方,冷凍機は周囲環境温度により非連続運転をする。被覆材料は作動期間にいくばくかの熱を蓄えて,休止期間中も熱伝達を続けるので圧縮機が作動していなくても凝縮器は熱伝達を続ける。貯蔵の効果は被覆材料の比熱と密度による。成形によるコンクリート層で被覆された加熱水平円筒からの過渡及び定常状態自然対流熱伝達を実験的及び数値的に研究し,上記に考察したパラメータの効果を決定した。実験的研究に使用した銅及びコンクリートのテスト円筒は長さ1m,外径が9.45mmと68.5mmである。外気温及び銅円筒表面温度はそれぞれ20°C÷30°C及び30°C÷50°Cの間に変化させた。一定熱流束をむき出し及びコンクリート円筒に負荷した。過渡熱伝達実験はむき出し及びコンクリート円筒が定常状態に達した場合に行った。過渡条件下むき出し及びコンクリート水平円筒からの熱伝達速度を比較して伝熱促進を決定した。また,実験データに基づき平均Nusselt数を計算し,よく知られた相関関係と比較した。数値シミュレーションから得られた温度分布は,実験データに非常に近かった。銅円筒内表面の温度(凝縮温度)の低下のCOPに対する影響は,理想Carnot冷凍サイクルを考慮して検討した。Carnot冷凍サイクルのCOPの増強は過渡条件下で35.7%であることを見いだした。Copyright 2010 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.