抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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第二京阪道路門真地区の地盤は沖積層が厚く,表層部は極めて軟弱となっている。軟弱地盤地域でのPHC杭中掘圧入工法による杭打作業時を対象として,地盤振動の調査を実施し,建設機械の稼動状況と振動加速度,振動加速度レベル等について分析を行った。また,工事敷地境界付近には軟弱地盤対策として応力遮断壁が設置されているが,その背後については振動遮断効果も確認されている。本報告は,軟弱地盤地域での杭打作業時の振動調査結果と,周辺地盤の振動シミュレーション結果を比較検討することにより,応力遮断壁による振動低減の平面的な分布等について解析したものである。その結果,応力遮断壁を挟んだ前後の測定点について,振動加速度の振幅が0.1~0.2倍,振動加速度レベルが6~8dB減衰する大幅な振動低減を概ね模擬できており,主要な振動数帯の5~10Hz付近については,振動調査結果と解析結果が非常によく一致していることを確認した。これらのことから,応力遮断壁の設置は,振動低減区域が限定されるものの,軟弱地盤地域での振動対策として有効であることが判明した。(著者抄録)