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J-GLOBAL ID:201002276833511511   整理番号:10A0518030

奥羽山脈の低標高山地(福島県御霊櫃峠)にみられる「植被階状礫縞」

Development of Vegetation-Banked Stone Steps and Stripes on a Low Altitude Mountain Peak in Northeastern Japan
著者 (5件):
資料名:
巻: 83  号:ページ: 314-323  発行年: 2010年05月01日 
JST資料番号: L0477B  ISSN: 1883-4388  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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福島県の御霊櫃峠(約900m)には,西北西の強風にさらされることが多い斜面に構造土が存在する。この構造土は,扁平礫が露出した帯と植生が密生した帯とが,数十cm~2mほどの間隔で交互に配列している。両方の帯とも傾斜方向にかかわらず,ほぼ西北西-東南東の卓越風向に伸びる。伸びの方向が最大傾斜方向と直交する所では階状土,一致する所や傾斜が緩い所では縞状土の形状を示し,本稿では「植被階状礫縞」と呼ぶ。本研究では,低標高山地斜面に構造土が発達する点に注目し,その詳細を記載した。階状土部分の断面では,階段状を示すのは堆積物上面のみで,堆積物と基岩との境界面はほぼ一様の傾斜で,地表の礫は植被に乗り上げている。植被階状礫縞は,強風により積雪を欠く裸地で植被が卓越風向に平行な縞状に発達し,凍結・融解で傾斜方向に礫が移動し,卓越風向にほぼ直交する向きの斜面では植被に堰き止められ,ほぼ一致する向きの斜面ではそのまま移動して形成されたもので,現在も発達中と考えた。(著者抄録)
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分類 (1件):
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人文地理学 
引用文献 (27件):
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