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J-GLOBAL ID：201002277071072449   整理番号：10A0915453

大気モデル-第1講 排出インベントリ-

著者 (1件)： 森川多津子 (日本自動車研)
資料名： 大気環境学会誌  (Journal of Japan Society for Atmospheric Environment)
巻： 45  号： 5  ページ： A75-A82  発行年： 2010年08月30日 
JST資料番号： S0850A  ISSN： 1341-4178  CODEN： TKGAFA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 大気モデルの実行に必要な基本的なデータの一つである排出インベントリについて解説した。排出インベントリとして整備すべき物質には,そのものが大気汚染物質である一次物質と,化学反応等により生じる二次物質の原因となる前駆体がある。いずれも人為起源と自然起源のものがある。また,排出量のデータは年間総排出量の情報だけでなく,地域による排出量の分布,季節的変動のデータ,排出量の時々刻々のプロファイルも必要である。揮発性有機化合物や浮遊粒子状物質についてはその組成情報や粒度区分別の情報も必要である。排出量の調査資料については種々の資料源を紹介した。大気モデルの実行には空間的な大きさ(メッシュ)を決定し,それぞれのメッシュについての排出量の按分を決定する必要がある。さらに,気象モデルに使用されるグリッドに合わせた排出量の配分も必要である。排出インベントリは排出実態の理解に有用であり,主要な排出源の特定や,優先すべき排出量削減区分などを明らかにする役割もある。

シソーラス用語： 資料 ,  *大気モデル ,  大気汚染物質 ,  化学反応 ,  前駆体 ,  季節的変動 ,  地域差 ,  揮発性有機化合物 ,  浮遊粒子状物質 ,  汚染源 ,  *計算機シミュレーション ,  *排出インベントリ ,  グリッドコンピューティング ,  汚染物質 ,  *計算機利用 ,  *利用
準シソーラス用語： 計算グリッド ,  気象モデル

分類 (4件)： 対流圏・成層圏の地球化学  (DD01020P) ,  研究開発  (SA01040R) ,  気圏環境汚染  (SB03020M) ,  粒状物調査測定  (SB03060E)

引用文献 (21件)：

• Byun, D. and Ching, J. (1999) Science Argorithms of the EPA Models-3 Community Multiscale Air Quality (CMAQ) Modeling System, EPA/600/R-99/030
• Guenther, A., Karl, T., Harley, P., Wiedinmyer, C., Palmer, P. and Geron, C. (2006) Estimates of global terrestrial isoprene emissions using MEGAN (Model of Emissions of Gases and Aerosols from Nature)., Atmos, Chem Phys., 6, 3181-3210.
• Hsu, Y., Strait, R., Roe, S. and Holoman, D. (2006) SPECIATE 4.0 Speciation Database Development Documentation. Final Report, EPA/600/R-06/161
• 亀山道弘 (2009) 船舶環境影響評価システムのための船舶大気汚染物質の排出量マップの開発,第79回日本マリンエンジニアリング学術講演会
• 環境省 (2007) 微小粒子状物質健康影響評価検討会報告書

タイトルに関連する用語 (2件)： 大気モデル ,  排出インベントリ