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J-GLOBAL ID：201002277087612770   整理番号：10A0561776

岩手県奥州市衣川区餅転付近における低位段丘のC-14年代値と2008年岩手・宮城内陸地震の地震断層

著者 (3件)： 岡田篤正 (立命館大 グローバル・イノベーション研究機構 (歴史都市防災研究セ)) ,  福田真 (朝日航洋) ,  鎌倉友隆 (朝日航洋)
資料名： 活断層研究  (Active Fault Research)
号： 32  ページ： 1-7  発行年： 2010年03月31日 
JST資料番号： L2045A  ISSN： 0918-1024  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 岩手県奥州市衣川区餅転橋北端での工事に伴い,L1面の段丘堆積物の露頭が出現し,C-14年代測定の結果,約2万年前の値が得られた。真打川沿いのL1面は最終氷期最盛期の約2万年前の少し後に離水し,下位のL2・L3面を局部的に形成・下刻しながら,現河床沿いの氾濫原を形成した。餅転東方の真打川左岸では,L1面を南北方向に横切る地震断層が出現した。L1の形状から幅広い撓曲崖が認定され,その比高約13mは上下変位量の最大値と考えられる。餅転撓曲の平均変位速度は0.65m/千年以下と求められ,B級中位の活動度を持つと算出された。

シソーラス用語： 大地震 ,  *地震断層 ,  地形面 ,  *段丘 ,  速度 ,  地形要素 ,  *2008年岩手・宮城内陸地震 ,  *段丘面
準シソーラス用語： 低位段丘 ,  *平均変位速度 ,  *撓曲崖

分類 (1件)： 地質構造・テクトニクス  (DE04030Y)

引用文献 (20件)：

• 石山達也・今泉俊文・大槻憲四郎・越谷 信・中村教博・2008, 2008年岩手・宮城内陸地震の地震断層調査 (第1報・第2報), 東北大学理学研究科HP, http://www.dges.tohoku.ac.jp/%7Egeomorph/08iwatemiyagijishin/jishinsokuhouldan.html;-/jishinsokuhou2dan.html2008年7月参照.
• 金田平太郎・粟田泰夫・安藤亮輔.2008, 2008年岩手・宮城内陸地震速報. 緊急現地調査速報 (第6報), http://unit.aist.go.jp/aCtfaUlt/katSUdo/jiShin/iWate_miyagi/report/080623/indeX.html, 2008年6月23日.
• 気象庁.2008. 平成20年 (2008年) 岩手・宮城内陸南部地震について (第1-5報), 報道発表資料, http://www.jma.gO.jp/jma/press/0806/14d/h20iwate-miyagi-1.5.html.2008年7月参照.
• 国土地理院・詳細活断層図作成委員会 (石山達也・今泉俊文・岩橋純子・岡田篤正・鈴木康弘・鈴木義宣・田中庸夫・堤浩之・中田高・星野実. 八木浩司・渡辺満久), 2009, 平成20年 (2008年) 岩手. 宮城内陸地震1: 25, 000詳細活断層図 (活断層・地形分類及び地形の変状), 国土地理院技術資料D.1-NO.541.
• 丸山正・遠田晋次・吉見雅行・雅志, 2009・2008年岩手・宮城内陸地震に伴う地震断層沿いの詳細地形一地震断層・変動地形調査における航空レーザ計測の有効性, 活断層研究, 30, 1-12.

タイトルに関連する用語 (7件)： 岩手 ,  奥州 ,  餅 ,  段丘 ,  C-14年代 ,  2008年岩手・宮城内陸地震 ,  地震断層