抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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本報では主に鉄鋼材料を対象として,平滑材,切欠材,微小欠陥を有する部材に対する疲労限度を中心に解説した。主な内容項目を次に示した。1)金属疲労との遭遇:金属疲労の研究経緯,疲労限度再認識の重要性,2)疲労現象:疲労破壊の特徴(大型削岩機のノミ保持ボルトの疲労破面),S-N曲線と疲労限度(軟鋼S10Cとアルミニウム合金のS-N曲線),疲労き裂の発生と伝ぱ(き裂発生・成長状態の光学顕微鏡写真,き裂発生・伝ぱの模式図),3)平滑材の疲労限度:微視的停留き裂の挙動(軟鋼S15Cの微視的停留き裂,微視的き裂の開口量),平滑材の疲労限度の推定,4)切欠材の疲労限度:2種類の疲労限度(切欠材の疲労限度の表現,S20C焼なまし材の疲労限度(相似試験片,深さが異なる試験片),応力場を考慮した疲労限度の表現(弾性最大応力と切欠底曲率1/ρの関係,3種の鋼材(S10C焼なまし材,S50C焼入れ焼戻し材,溶接用合金鋼WT80C)の弾性最大応力vs切欠底曲率1/ρ),5)微小欠陥材の疲労限度:新しい欠陥寸法の√<span style=text-decoration:overline>X</span>(X=area),√<span style=text-decoration:overline>X</span>(X=area)に対する疲労限度,なお√<span style=text-decoration:overline>X</span>(X=area)は最大応力方向に垂直な面に投影した面積の平方根である。
