抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「越前スイセン」は京阪神市場を中心にブランドが定着しており,年間200万本以上の安定出荷が望まれる花卉である。しかし,出荷量は平成6年度の410万本をピークに減少し,平成17年度は110万本にまでなった。本稿は,「200万本以上の出荷量確保」をスローガンに掲げ取り組む「越前スイセン」振興プロジェクトの活動状況をまとめたものである。出荷量減少に至った要因とその抑止策について調査した結果,以下に示す7つの課題が浮かび上がり,これを改善する目的で活動した。1)既存産地である急傾斜地の労働改善,2)球根の過密化に対応した機械化による改植省力化,3)改植作業の労働支援と都市農村交流,4)出荷体制の改善,5)新規生産者の推進,6)球根の供給体制の整備,7)「越前スイセン振興ビジョン」の共有化である。プロジェクトにより出荷量は少しずつ改善し,平成20年度には県全体で211万本まで向上するとともに,新規生産者数及びその出荷量も増加している。