抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ポリフェニレンスルフィド(PPS)を用いた円筒形状品の射出成形において,冷却速度制御による結晶化促進と離型後の収縮抑制の両立による精密成形確立に関する試験を行った.初期金型温度4種,急速冷却の有無の冷却条件下で,射出・保圧工程で結晶化を促進し,射出時コアピンのみ型内冷却および型開き後成形品をコアピンに保持して急速冷却する型外冷却の2方式を設定し,離型後円筒形状内周の三次元測定による真円度,結晶化度,成形品の耐圧強度等を測定した.その結果,急速冷却のほうが収縮量は半減し,真円度は向上した.しかし,型内での通常冷却と急速冷却を行い,PPSのT
gである金型温度90°Cを境に,90°C以上では収縮に差の無いことが分かった.また,フィラー添加PPSおよび異なる肉厚円筒形状品の成形を行った.収縮率に差があるが非強化PPSと同じ傾向を示した.初期金型温度をT
g以上に設定した成形品において,肉厚方向の相対結晶化度および耐圧強度は,初期金型温度が同じであれば通常冷却と急速冷却の差はほとんど無いことが分かった.