NIMBY(Not In My BackYard)の住民感情などがあって高レベル放射性廃棄物(HLW)の最終処分地選定が進展していない現状の打破に資する目的で,静岡大学を中心とするグループが「HLW地層処分地選定に関する日本型合意形成にモデルの構築」の研究を進めている。この研究では,「リスク受容認知・容認要因分析」,「合意形成モデルの設計」および「教育プログラムの開発」を組み合わせて,日本型のHLW処分地選定の事業開始準備から埋設処分完了までの長期処分事業への「みんなで共に考えていく」新しい合意形成のためのグランドデザインを構築し,また原子力に対する信頼醸成のための社会的アプローチのモデルケースを確立する。