抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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世界的に見た高速鉄道の存在意義について新幹線計画を軸に考察した。1)新幹線と英国の鉄道政策(ビーチング計画):新幹線は第二次大戦後の苦しい経済状態の中で建設されたが,戦勝国の英国では鉄道網の整理縮小政策が実施された。2)TGVとペンドリーノ:TGVは新幹線の成功に学んで在来線を活用した高速鉄道網を構築し,振り子装置により曲線通過速度を高速化したペンドリーノと共に鉄道の復権を果たした。3)優位性の獲得と喪失:新幹線は立地条件から最大速度では後発各国に劣るが,耐雪性や耐震性,騒音対策,高度な信号保安施設に基づく高頻度運転などの技術を持ち,様々な条件に対応した輸出優位性を持つ。又,総合的な交通網の一環としての適応性にも富んでいる。