文献

J-GLOBAL ID：201002277738633096   整理番号：10A1546398

高分解能¹⁹F MAS NMR分光:フッ素化ヒドロキシシリケートにおける構造無秩序と異常J結合

High-Resolution ¹⁹F MAS NMR Spectroscopy: Structural Disorder and Unusual J Couplings in a Fluorinated Hydroxy-Silicate

著者 (6件)： GRIFFIN John M. (Univ. St. Andrews, St. Andrews, GBR) ,  YATES Jonathan R. (Univ. Oxford, Oxford, GBR) ,  BERRY Andrew J. (Imperial Coll. London, South Kensington, GBR) ,  BERRY Andrew J. (Natural History Museum, London, GBR) ,  WIMPERIS Stephen (Univ. Glasgow, Glasgow, GBR) ,  ASHBROOK Sharon E. (Univ. St. Andrews, St. Andrews, GBR)
資料名： Journal of the American Chemical Society  (Journal of the American Chemical Society)
巻： 132  号： 44  ページ： 15651-15660  発行年： 2010年11月10日 
JST資料番号： C0254A  ISSN： 0002-7863  CODEN： JACSAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 高分解能¹⁹Fマジック角回転(MAS)NMR分光法を用いて,フッ素化ヒドロキシ・シリケート結晶固体における構造無秩序と結合を調べた。50%フッ素置換の重水素化含水マグネシウムシリケート(クリノフマイト:4Mg₂SiO₄・Mg(OD_1-xF_x,x=0.5)において4つの異なるF位置が存在し,相当な構造的無秩序が生じていることが示唆された。幾つかの構造的モデルに対してNMRパラメータの密度汎関数論(DFT)計算を行い,4つの¹⁹Fピークの帰属を行った。帰属の正しさは,2次元¹⁹F二重量子MAS NMR実験によって確認した。通常,Mg-F相互作用はイオン性と考えられ,¹⁹F-¹⁹FのJ結合の実験値は異常である。しかしながら,DFT計算では顕著な¹⁹F-¹⁹F J結合が予測され,この結果は¹⁹FJ分解MAS NMR実験によって観測された分裂と一致する。このようなJ結合の存在について,固体における結合の特性及び溶液における”空間経由”¹⁹F-¹⁹F J結合の両方に観点から議論した。

シソーラス用語： *MASNMR ,  フッ素19NMR ,  *無秩序系 ,  *ケイ酸塩 ,  フッ化物 ,  水酸化物 ,  置換型原子 ,  *重水素化 ,  マグネシウム化合物 ,  *モデル ,  二次元NMR ,  *スピン-スピン相互作用
準シソーラス用語： *構造モデル

分類 (1件)： その他の無機化合物のNMR  (BM07043Z)

タイトルに関連する用語 (6件)： 高分解能 ,  MAS ,  NMR ,  分光 ,  フッ素化 ,  無秩序