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J-GLOBAL ID：201002278638128889   整理番号：10A0423840

三重県における伊勢湾のアサリ漁業の変遷と展望

著者 (3件)： 水野知巳 (三重県水産研) ,  丸山拓也 (三重県水産研) ,  日向野純也 (水産総合研究セ 養殖研)
資料名： 三重県水産研究所研究報告  (Bulletin of Mie Prefecture Fisheries Research Institute)
号： 17  ページ： 1-21  発行年： 2009年10月 
JST資料番号： L4582A  ISSN： 1883-8812  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 全国的にアサリの漁獲量が減少する中で,伊勢湾では比較的安定した状態にあったが,三重県側で1990年後半に減少傾向となり,2000年以降は最盛期の30%に落ち込んでいる。この海域の浅海域・干潟は埋め立て等による変化は少なく,東京湾のようにこれらが原因で減少したとは考えにくい。水質の変遷とアサリ漁獲量との相関について検討した結果では,底層塩分,表層塩分,表層クロロフィル,底層DIN等が当年,翌年あるいは翌々年の漁獲量と相関を示した。伊勢湾では近年DINやクロロフィルの低下が顕著で,加えて底層水の貧酸素化は改善されていない。生活史把握のために行った密度調査では,漁獲加入後短期間に群の密度が激減し,このことは漁獲強度の大きさがアサリを減少させている面もあることを示唆している。本報では,二枚貝漁業の変遷を整理し,三重県内の主要な産地毎の漁場行使の現状をとりまとめた。最後に,伊勢湾のアサリ資源の回復に向けて,資源動向の把握,水質の監視,適切な増殖手法の採用等の必要性について述べた。

シソーラス用語： *アサリ ,  *漁業 ,  *漁場 ,  環境モニタリング ,  水質調査 ,  三重県 ,  水質 ,  水産資源 ,  ライフサイクル ,  生息密度 ,  漁獲量 ,  伊勢湾 ,  漁獲圧 ,  *二枚貝類 ,  *無脊椎動物 ,  *産業
準シソーラス用語： 資源回復 ,  生活史

分類 (3件)： 魚類以外の水産動物  (FH02030V) ,  漁労一般  (FH03010G) ,  漁場・漁況  (FH03020R)

タイトルに関連する用語 (5件)： 三重 ,  伊勢湾 ,  アサリ ,  漁業 ,  展望