抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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微粉化雲母状酸化鉄顔料(MIO)を配合した塗料の防食機能とその試験法について述べた。この顔料は受動的バリアとして,またUV遮蔽剤として作用する。Kaerntner Montanindustrie(KMI)社が開発した試験法は促進曝露試験(耐候性)と塩水噴霧試験(防食性)を組合わせたものであり,MIOの性能評価と最適配合の開発に役立つ。試験は通常2コートあるいは3コート鋼板に対して行う。第1層はエポキシ樹脂-リン酸亜鉛プライマであり,第2層は顔料容積濃度52%のMIOを含むエポキシ樹脂塗料であり,必要に応じてポリウレタン樹脂の第3層を設ける。MIOは粒径が小さく,しかも層状であるほど効果が高い。KMI社の市販品2種(層状粒子80%,微粉及び超微粉)及び試作品1種(層状粒子10%,微粉)を配合した塗料の試験結果を示した。その結果から層状粒子含有量が最も重要な品質であること,塗料配合によって防食性が異なること,水性塗料にも配合できることなどを示した。