抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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3D映像のブームは10年毎とか5年毎とかに訪れると言われているが,今回のブームは従来とは性質が異なっているように思える。ハリウッドの立体映画が火付け役となっている。それは映画産業の危機感の表れでもある。3D映画を上映する映画館のインフラストラクチャーもディジタル化で整いつつあったことも背景にある。本稿では,映画,テレビ,プロジェクター,パソコン,PDA,ゲーム機,携帯電話等においての3D映像について概観した。また,3Dディジタルサイネージ,ディジタルフォトフレームについても概観した。次いで,裸眼立体ディスプレイのいくつかの方式,即ち,パララックスバリア方式,レンティキュラ方式等について述べた。3D立体カメラについても言及した。最後に,3D映像技術ビジネスについて展望した。映画会社,テレビメーカ,ゲームメーカ,携帯機器メーカ等々は既に相当の投資を行っており,このブームの引き伸ばしを画策している。問題の1つはコンテンツ不足である。また,眼精疲労等の問題も指摘されている。ブームが行き過ぎて粗製濫造を招くと社会問題になる。それを避けるためには,関係者全員が,鑑賞者の立場に立った機器開発,コンテンツ開発を行わなければならない。人材の育成も重要である。