抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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富山県にはブナ科の常緑樹であるシラカシが自生していないが,その要因解明を目的とした。富山県中央植物園とそれより標高の高い富山県農林水産総合技術センター森林研究所の圃場で,2003~2006年の間,シラカシの実生からの初期成長を比較した。両者の標高はそれぞれ15mと230mで,2006年でのシラカシ稚樹の平均苗高は,前者で約198cm,後者で約48cmであった。日平均気温は,後者の方が低く,日最大積雪深も大きい値を示した。しかし,低温によると思われる直接的な損傷は認められず,発芽当年生の実生の段階で,積雪による稚樹の枝折れや主軸折れの被害が見られた。発芽後の実生定着初期の主軸や枝の太さが細い段階での積雪が,定着の阻害要因と推察された。