文献

J-GLOBAL ID：201002279429991681   整理番号：10A0901417

リスクトレードオフ分析の概念枠組みと分析方法 1:リスクトレードオフ分析の概念枠組み

A Conceptual Framework and Methods for Risk Tradeoff Analysis Part 1: A Conceptual Framework for Risk Tradeoff Analysis

著者 (1件)： 齊藤修 (早稲田大 高等研)
資料名： 日本リスク研究学会誌  (Japanese Journal of Risk Analysis)
巻： 20  号： 2  ページ： 97-106  発行年： 2010年07月29日 
JST資料番号： L2237A  ISSN： 0915-5465  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 景気刺激・地域活性化のための高速道路無料化による渋滞とCO₂排出量増加等,リスクを下げて便益を得ることが別のリスクを上げてしまうというリスクトレードオフ問題が多くの分野に存在する。このリスクトレードオフの研究史,関係概念の定義についてレビューを行った。そのうえで,インターリンケージ研究の成果を援用し,リスクトレードオフの類型化と概念枠組みを提案した。化学物質分野などでリスクトレードオフ分析の事例ベース研究が活発化しつつあり,今後も分析事例の蓄積が進むであろう。実証的な研究事例の蓄積に応じて,リスクトレードオフの概念枠組みと類型を具体的事例にあてはめて精査,検証し,見直しや改良を加えていく必要がある。

シソーラス用語： *トレードオフ ,  研究 ,  *歴史 ,  定義 ,  概念 ,  構成 ,  相関 ,  分類 ,  認識 ,  価値 ,  生態系 ,  リスク ,  社会問題 ,  副作用 ,  化学物質 ,  事例研究 ,  データベース ,  リスク評価 ,  *科学
準シソーラス用語： *リスクトレードオフ ,  *リスク科学 ,  リスク認知 ,  環境問題 ,  健康リスク ,  尺度 ,  相互相関 ,  薬効

分類 (1件)： 科学技術一般  (AA01000H)

引用文献 (34件)：

• 蒲生昌志 (2007) 化学物質の健康リスク評価,(益永茂樹 (編), リスク学入門5: 科学技術からみたリスク), 139-157, 岩波書店.
• 蒲生昌志, 藤井孝之. 影山正幸, 北條理恵子, 蒲生吉弘, 岸本充生. 斜藤浩司, 椿広計 (2009) リス0トレードブ解析のための有害性推論の手法開発. 日本リスク研究学会第22回年次大会講演論文集, 22, 191-196.
• Graham, J. D. and Wiener, J. B.(1995) Risk vs. Risk: Tradeoffs in Protecting Health and the Environment, Harvard University Press, 352pp.
• Hornhy, A. S. and Ashby, M.(2005) Oxford Advanced Learner’s Dictionary 7th edition, Oxford University Press, 1944pp.
• Iftikhar UA, Kallesoe M, Duraiappah A, Sriskanthan G, Poats SV and Swallow B.(2007) Exploring the inter-linkages among and between Compensation and Rewards for Ecosystem Services (CRES) and human wellbeing: CES Scoping Study Issue Paper no.1. ICRAF Working Paper no.36. Nairobi: World Agroforestry Centre.

タイトルに関連する用語 (5件)： リスク ,  トレードオフ分析 ,  概念 ,  枠組み ,  分析