文献
J-GLOBAL ID:201002279789202289   整理番号:10A0486146

ガスハイドレート:過去と未来のジオハザード?

Gas hydrates: past and future geohazard?
著者 (7件):
資料名:
巻: 368  号: 1919  ページ: 2369-2393  発行年: 2010年05月28日 
JST資料番号: D0317A  ISSN: 1364-503X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ガスハドレートは水とガス,最も一般的にはメタンガス,との混合物を含む氷状の堆積物である。ガスハイドレートは高圧や適度な低温下では安定であり,海底や永久凍土地帯に存在している。推定で500から10000ギガトン炭素の範囲程度(最近の最良推定では1600-200GtC)が海洋堆積物に,400GtCが北極永久凍土層に蓄積されている。地球温暖化に伴って海洋堆積物と永久凍土層ともにガスハイドレート堆積安定性が壊れるので,ガスハイドレートは近い将来深刻なジオハザードを誘起する可能性がある。将来の海洋温暖化が顕著なメタン放出に至るかどうか,海底堆積物のクラスレートインターフェースへの熱の浸透がガスの流出なしに新しい平衡状態を築きうるほど緩慢であるかどうか,はまだ良く分からない。もしメタンガスが流出するとしても,覆っている海洋によってどの程度酸化されるかも未だ不明確である。ハイドレートと包接メタンバブルの全球賦存量モデルによると,全球3°Cの温暖化で流出量は35と940GtCの間であり,これは地球温暖化を0.5°C上乗せする値である。永久凍土帯に存在するガスハイドレートの安定破壊はもっと確かで,気候モデルによると高緯度地帯が偏った地球温暖化影響を受け,北アメリカと北アジアでの多くの予測値は12°C以上にも達する。最新の推計では北極圏のガスハイドレート賦存量は少なく,南極には存在しないとなっているが,地域温暖化によるグリーンランドと南極の氷床の縮減もガスハイドレートの不安定化を起こす可能性がある。氷床の縮減による重量移動のため,アイソスタシーで沿岸域や近辺の大陸斜面が上昇する。この静圧の変動によってガスハイドレートの不安定化が誘起され,大規模な斜面崩壊が発生し,津波のリスクも増大する。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
気候学,気候変動  ,  地質学一般  ,  自然地理学 
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る