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J-GLOBAL ID:201002279811063875   整理番号:10A0083275

グループIイントロンRNA折畳みにおける蛋白質の役割:チロシルtRNAシンテターゼCYT-18は折畳み速度論を損なうことなく長寿命の誤って折畳まれた構造に比べて天然状態を安定させる

Protein Roles in Group I Intron RNA Folding: The Tyrosyl-tRNA Synthetase CYT-18 Stabilizes the Native State Relative to a Long-Lived Misfolded Structure without Compromising Folding Kinetics
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巻: 395  号:ページ: 656-670  発行年: 2010年01月22日 
JST資料番号: D0124B  ISSN: 0022-2836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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Neurospora crassaのCYT-18蛋白質は,保存されたコアの機能的構造を安定させることによって,グループIイントロンRNAの自己スプライシングを促進する,ミトコンドリアのチロシルtRNAシンテターゼである。CYT-18は共通の周辺要素,P5abcと同じ表面に沿ってコアを結合することから,CYT-18はP5abcと機能的に置換できることを示唆した。構造を安定させることに加えて,P5abcは,コア内に局地的差異のみを有する全体的に類似した誤って折畳まれた立体配座に対して,TetrahymenaのグループIイントロンの天然立体配座を安定させ,またP5abcを欠くリボザイム変異体(EΔP5abc)で平衡状態に占められている。本研究では,CYT-18はこの誤って折畳まれた立体配座から天然のグループIイントロンコアの形成を特異的に促進することを示した。触媒活性分析で,CYT-18はEΔP5abcの天然状態への平衡を少なくとも35倍変えることを実証し,また結合分析によってさらに大きな作用があることを示唆した。したがってP5abcと同様,誤って折畳まれたコアの全体的類似性や天然同様の複合体を形成するにもかかわらず,CYT-18は優先的に天然コアを認識することを,硫酸ジメチルフットプリント法によって明らかにした。興味深いことに,CYT-18とP5abcの折畳み速度論に及ぼす作用は異なっていた。P5abcは再折畳みで壊れる周辺接触を形成して,誤って折畳まれた立体配座の再折畳みを阻害するが,CYT-18は,コアとの直接相互作用に依存するため,類似の阻害を示さなかった。CYT-18はin vivoでこのRNAに遭遇しなかったが,類似の誤って折畳まれた中間体と同系統のグループIイントロンを安定させることを示唆した。天然の構造的特徴を特異的に認識することによって,CYT-18は,RNAミスフォールディングを回避するかあるいはそれらが形成する天然の接触をトラップするために初期折畳み中間体と相互作用する可能性がある。得られた結果から,蛋白質補助因子はRNA折畳み速度論に関連するコストを負うことなく,機能的RNA構造を特異的に安定させる能力が有ることを強調した。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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遺伝子発現  ,  生物学的機能 
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